- トラキャンを選ぶメリットは?
- デメリットもある?
- どんな人におすすめ?
ここでは「トラキャンのメリットとデメリット」について徹底的に解説します。
「トラキャン」は、トラックの荷台にシェルを
載せたキャンピングカーやで!
詳しくはこれ見てね!
トラキャン(トラックキャンパー)の
メリット“シェルは積載物”
「トラキャン」と他のキャンピングカーとの最大の違いは車とシェルが別体であることです。
シェルは積載物扱いとなるため、当然トラックから降ろすことができます。
これから紹介するメリットは全て、シェルが積載物だからこそのものです。
詳しく解説していくで!
初心者にもわかりやすくね!
メリット①価格が安い
トラキャンのメリットの1つは、購入価格が安いことです。
車の加工がないことや、構造変更をする必要がないからです。
同等の大きさ・装備のキャブコンを購入するより100万円ほど安くなります。
例えば、軽キャブコンは300万円~に対して、軽トラキャンは200万円~です。
内装をDIYしたり、トラックを中古で購入するなど工夫次第で、更に低価格でキャンピングカーに乗り出せます。
トラックを所有している場合はシェル代のみで、維持費が増えることもありません。
私たちの軽トラキャンは250万円くらいやったで!
一体型に同じ装備付けたら400万円くらいになるで!
メリット②脱着できる
シェルを積めば「キャンピングカー」降ろせば「トラック」として使え、1台で2役になるのもトラキャンならではです。
シェルを台に置いて離れにも
できるで!
トラキャンならではやね!
また、シェルが独立していることによって、車本体もしくはシェルのどちらかを替えることが可能です。
新しくシェルを作りたい場合はシェルだけ替えることができるし、車の故障やアップグレードしたい場合は車だけを買い替えることができます。
トラックは規格が決まっているのでサイズが合わないということは、ほとんどありません。
シェルはオーダーしたいけど車は中古でコスト削減や!
車は1台で用途に合わせたシェルを複数所有するのもあり!
シェルが独立していることで、柔軟な対応ができることは大きなメリットです。
メリット③外観のデザイン・サイズが自由
トラキャンのシェルは積載物なので形やデザインに規制はありません。
各ビルダーから様々なサイズや形のシェルが販売させています。
中には、1㎜単位でサイズをオーダーできたるビルダーも。
ただし、積載物の最大寸法には気を付ける必要があります。
風の抵抗を最小限にしたいから低めがいいな!
これにより、左右のはみ出しが車体の1割までになりました。
構造変更なしでも、居住空間を更に広く確保できます。
中長期的に旅をする場合、「車の中で立てない」「寝るときに圧迫感を感じる」「着替えにくい」などは、ストレスがかかってしまいます。
ちょっとでも広く取りたい!
決して広くない空間やからこそ数センチが大きいで!
軽キャンピングカーで軽自動車登録のまま天井を高く取りたい場合、車高が2m以下にする必要があり天井をポッポアップ式にするしかありません。
しかし軽トラキャンの場合、軽自動車の最大積載高は2.5mのため天井が高いままでの走行も可能です。
毎日ポップアップするわずらわしさはなく、バンクを収納に使うこともできます。
さらにデザインも様々で、シンプルなもの、カラフルなもの、好きなデザインに仕上げられるビルダーまであります。
個性的な外観のデザイナーズ
シェルが気になる!
メリット④内装のデザイン・レイアウトが自由
外観とおなじく内装にもほぼ規制はありません。
内装がベニヤ仕上げでDIYを存分に楽しむ仕様のものから、オーダーに合わせて作り込んでくれるものまで様々なシェルがあります。
内装はDIYしたいから壁紙まで貼ってもらう!
DIYは苦手やから理想を叶えてくれるビルダーさん探すわ!
8ナンバーの場合キャンピングカー登録要件、バンやDIYでも難燃指定など細かい制約を全て満たさなければいけません。
しかし、トラキャンのシェルは積載物なのでその必要はありません。
ただし、家具や荷物の固定、強度など安全性には充分配慮する必要があります。
シンクはいらん派!
8ナンバーやったらシンクは
必須やで!
メリット⑤DIY・リフォームがしやすい
トラキャンのシェルは箱型なので、車のような曲線が少なくDIY初心者でもチャレンジしやすいです。
市販の家具も部屋に置くのと同じように配置できます。
カラーボックスとソファベッド置いたらもう部屋やん!
バンとかやと壁は湾曲してるしタイヤハウスもあるしで苦戦しがち…
また、多くのシェルは家具を取り外せるように作られていて、空っぽの箱に戻すのも簡単です。
住宅と似た構造が多く、家をリフォームするように壁紙を張り替えたり模様替えもできます。
私たちもDIYでリフォームしたで!
車の場合は要件を満たす必要があり慎重に検討しなければいけませんが、トラキャンは気にすることなく気軽にレイアウト変更が可能です。
車をDIYしたら構造変更が必要になることがあるで!
メリット⑥断熱性能が高い
キャブコンやバンコンなどは、居住空間が運転席と直結なのでフロントガラスなどがあり断熱できる箇所に限りがあります。
しかし、トラキャンのシェルは車と完全に独立しているので、全方向に断熱材をしっかり入れることが可能です。
トラックの荷台には凹凸がありシェルとの間に空気の層ができることも一役買っています。
窓が大きいほど断熱効果は
低くなるで!
シェードするくらいしか対策
ないからね…
これにより車からの熱気や冷気、エンジンの熱がシェルに伝わりにくく、快適に過ごすことができます。
さらに、バンクがあれば運転席は太陽光が遮断され日陰になり車内が熱くなりにくい特徴もあります。
メリット⑦多様なコンセプトと個性
上記の6つのメリットから、多種多様なシェルがあるのもトラキャンの特徴です。
キャンピングカービルダーのみならず異業種からの参入も多く、各ビルダーからは強みを活かした様々なコンセプトのシェルが販売されています。
看板屋さんはデザインがおしゃれで自由なとこが多いで!
車屋さんはトラックと同時購入でローンも利用できる!
フレームだけで購入できるものからオーダーに合わせて作り込んでもらえるものまであります。
また、内外装をDIYする場合も多くオーナーの個性があふれます。
同じトラキャンは存在しないと言っても過言ではありません。
トラキャン(トラックキャンパー)のデメリットも“シェルは積載物”
トラキャンのメリットは車とシェルが別体であることでしたが、デメリットも車とシェルが別体であることです。
メリットを多く紹介しましたが、誰にでもおすすめできるわけではありません。
デメリットを許容できたり楽しめるかは、人によります。
購入してから後悔しないためにも、デメリットも知っておくことが重要です。
デメリット①行き来ができない
キャブコンやバンコンは運転席とシェルが一体なので外に出ることなくシェルに移動できます。
しかし、トラキャンはシェルと運転席はそれぞれ独立しており、シェルに向かうまで一度外に出ないといけません。
シェル内に忘れ物をした際は車から降りて鍵を開けてシェル内に登って取りに行く必要があります。
夏は暑く冬は寒いし、雨や雪の日は濡れてしまいます。
キャブコンとかでも1回降りてから入ることが多いで!
けど豪雨のときとか通れるに
越したことはない!
シェルの形は自由なので前面に大きな開口部を作れますが、車の背面をくり抜くには強度に問題があり現実的ではありません。
しかし実は、シェルから運転席にアクセスできる方法もあるんです。
車のリアウインドウを開閉式のものに交換しシェルの前面に窓を付ければ、シェルと運転席をつなげることができます。
人は通れませんが、ちょっとした荷物やペットなら行き来が可能に。
※適合商品がある場合に限る
小さい窓やけどこれだけでも
めっちゃ便利になるで!
私たちは毎日使ってる!
デメリット②最大積載量の壁
トラキャンのシェルは車ではなく積載物です。
貨物車には最大積載量があるので、常に考えておかないといけません。
現行の軽トラは350kgやで!
シェルの中に家具や荷物などを入れるとなると、過積載にならないようにオーナー自身が管理する必要があります。
断熱性など居住性を重視したシェルを選ぶと重くなるので、多くの荷物を積むことはできません。
断熱を取るか軽量を取るか…!
ただこの課題をクリアすることが面白いと、考え方次第では楽しむことができる方もいます。
デメリット③エントランスが高い
トラキャンは車を加工しないので、シェルのエントランスが高く出入りが大変です。
荷台の高さに床の厚みもあるのでかなりの高さになります。
軽トラの荷台は66cmで床の厚みを合わせたら約70cmにも!
ガードレールくらいの
高さあるやん!
軽トラならまだしも、ハイラックスなどになるとステップなしではよじ登るしかありません。
何度も出入りするのは億劫になってしまいます。
ハイラックスの荷台は84.5cmもあるで!
踏み台やはしごなどを置いて使用する場合が多いですが、マナー面から利用シーンが限られてしまい手間もいります。
ナンバープレートやランプ類の視認性から、使い勝手のいいエントランスステップを取り付けることも困難です。
ヒッチキャリアを利用するとか工夫とお金がいるで…
デメリット④車検・メンテナンスが不便
トラキャンのシェルは積載物なので車検の際は降ろす必要があります。
普段から脱着をしているなど慣れていれば問題はありません。
しかし、慣れていなければ手間はかかるし、手順を間違えるなど苦戦して時間がかかってしまうことも。
慣れてしもたら簡単やで!
トラックとしては使わず、常にキャンピングカーとして使用したい場合はデメリットに。
私たちは車検のときしか
降ろさへんよ!
また、オイル交換などのメンテナンスはディーラーでは断られてしまうことが多くあります。
カー用品店では違法改造だと勘違いされることもしばしば…
何回説明してもわかってくれん時もあった!
高さがあったらピットに入れへんこともあるよ!
デメリット⑤洗車しにくい
トラキャンには住宅用の窓や換気扇、ソーラーパネルなどが付いてることもあるので、洗車機を通すのは避けた方が無難でしょう。
高さがあれば天井が洗いにくいだけでなく、コイン洗車場の高さ制限にも気を付ける必要があります。
2.5mやとゲートがあって入れへんことが多いで!
また、車体の天井とバンクの隙間や車体とシェルの間は狭くて洗いにくいです。
特に荷台は洗えず汚れが溜まってしまいます。
本格的に洗車をするなら、車体とシェルを離さないといけません。
車検のときに洗ってるで!
デメリット⑥情報が少ない
キャンピングカーはネットで調べるとたくさんの情報があるので、比較検討がしやすいです。
ショーやイベントなども開催されていて、実物を見学できる機会も多くあります。
しかし、トラキャンのシェルを取り扱っているビルダーが少ないこともあって、情報が少ないです。
調べても、「販売している」ということしかわからず価格などの詳細がなかったり、そもそもサイトがなかったり、問い合わせると販売終了していることも…
情報を集めるのも難しく、比較検討をするのは非常に困難です。
このサイトおにもつすたいるではどんどん情報発信してるで!
全国のトラキャンが集まるイベント『おにもつふぇす』もやってるで!
トラキャンのメリット・デメリットまとめ
価格が安い
脱着できる
外観のデザイン・サイズが自由
内装のレイアウトが自由
DIY・リフォームがしやすい
断熱性能が高い
多様なコンセプトと個性
行き来ができない
最大積載量の壁
エントランスが高い
車検・メンテナンスが不便
洗車しにくい
情報が少ない
- 安くキャンピングカーがほしい
- 普段トラックを使う
- 理想を実現したい
- 用途に合ったものがほしい
- 個性を出したい
- 居住性を重視したい
トラキャンのメリットとデメリットについて解説してきました。
デメリットが多いように感じますが、考え方によって、課題を楽しむこともできるし解決することもできます。
自由にできるけど制限もある。
何に重きを置き、何を許容するか。
それもまたトラキャンの魅力です。
動画でもトラキャンのメリット・デメリットを紹介しています
※撮影時の情報です