- シェルって降ろす必要あるの?
- シェルの脱着って難しくないの?
- シェルの脱着ってどんな方法がある?
- シェルの脱着の具体的な手順って?
- 1人でもできるのかな?
ここでは、よくご質問をいただく「トラキャンのシェル脱着」について徹底的に解説します。
「トラキャン」は、トラックの荷台にシェルを
載せたキャンピングカーやで!
詳しくはこれ見てね!
そもそもトラキャンのシェルって降ろす必要あるの?
車の車検の時は降ろす必要があります
シェルは積載物扱いとなるため、車検の対象とはなりません。
車検の時は搭載している車(軽トラ等)から降ろすことになります。
※条件を満たせば搭載したままでも、車検を通せる場合があります
ちなみに、俺らはシェルをずっと積みっぱなしやから、車検の時に荷台を洗車するで!
シェル積んどったら荷台は洗いにくいからね!
シェルを脱着すれば1台で2役
シェルを積めば「キャンピングカー」降ろせば「トラック」として使え、1台で2役になるのもトラキャンならではです。
休日と仕事など別々の使い方が1台の車でできてしまいます。
シェルの脱着って難しくないの?
1人でもできます
脱着式の脱着用ジャッキを使う方法を例に、シェルを降ろす大まかな流れを簡単に説明すると
- シェルに脱着用ジャッキを取り付ける
- シェルをジャッキで持ち上げる
- シェルを搭載している車を移動する
上記だけなので簡単にできます。
シェルを搭載する際は、逆の順番で作業をするだけです。
降ろすのにも搭載するのにも、誰か他の人にどこかを持っていてもらう等は必要ないので、1人で行うことが可能です。
これが1番多い方法や!
このあと詳しく説明するで!
シェルの脱着ってどんな方法がある?
脱着方法①シェルの底部に単管パイプ等を通して持ち上げる
予めシェルの底部に単管パイプ等を通すように作られており、例えると御神輿(おみこし)のような感じで、単管パイプや鉄骨フレームで持ち上げる方法です。
シェルの底部を通した単管パイプ等にパイプを足すことで架台を作ってしまう場合や、固定式の架台ではなく可動式のタイヤのついたもの、ジャッキベースで持ち上がるようになっているものなど様々です。
自作の人がよくやってるのを見るね!
架台を荷台と同じ高さに組んで、シェルを押して架台に移すパターンもあるで!
脱着方法②ウインチ等で吊るす
ウインチなどでシェル全体を吊って持ち上げてしまう方法です。
この場合、ウインチを固定する枠やウインチを備えた設備が必要になってくるため、販売されているシェルでの採用は多くはありません。
仕事や趣味で設備がある人
限定やね!
ウインチが付いてるガレージ
ハウス憧れるわ!
脱着方法③内蔵式の脱着用ジャッキを使う
ハイラックス用のシェルなどで採用されていることが多いです。
脱着用ジャッキには、脱着式と内蔵式があり、内蔵式はシェルの脱着毎にジャッキを取り付ける手間がありません。
販売されているシェルでは比較的に高価格帯のシェルでの採用が多いです。
ハイラックス用のシェルかっこええわー!
内蔵で電動だと楽ちんやね!
脱着方法④脱着式の脱着用ジャッキを使う
脱着方法として一般的に採用されていることが多いく、アウトリガーと呼ばれることもあります。
販売されているシェルそれぞれ専用品が付属またはオプションであります。
ジャッキを上げる方法は主に2つあります。
1つ目はジャッキベースです。
建設現場などの足場の最下部に使用し、段差や傾斜がある際に高さ調節のために使うものを利用しています。
安価ですが、回す位置が低く少し力が必要です。
パイプ状のものを使えば軽く回せるようになります。
2つ目はハンドル式です。
ジャッキベースより少し価格は上がりますが、楽にジャッキを上げることができます。
頻繁に脱着を行う方におすすめです。
地面との設置する箇所は、プレート(板)状になっていてベースプレートと呼ばれます。
脱着中に動かせませんが、安定感があり安心です。
また、タイヤ付に変更できる場合もあります。
積載位置の微調整に便利ですが、地面に傾斜や凹凸がある場合は注意が必要です。
このあと、具体的な方法を「脱着式の脱着用ジャッキを使った方法」で解説します。
詳しく解説するで!
初心者にもわかりやすくね!
多くの脱着方法で手動と電動の場合それぞれがある
ジャッキやジャッキベース、ウインチをくるくると巻き上げる方法などは、手動の場合と電動の場合があります。
電動の方が脱着は楽になりますが、販売されているシェルの場合はより高価になってしまったり、電動にする分モーター等で重く大きくなってしまうことがあります。
また、くるくると巻き上げる方法として、電動ドライバーや電動インパクトドライバーを用いることもあります。
電動はほんま楽よなー!
手動やといろいろお手軽やで!
シェルの脱着手順[脱着式の脱着用ジャッキを使う方法]
販売されているトラキャンのシェルで一番多く採用されている「脱着式の脱着用ジャッキ」を使った脱着方法を紹介します。
作業順はシェルや装備によって多少異なるので臨機応変に行ってください。
取り外し前にお使いのシェルビルダーに
効率の良い手順を確認しておきましょう
シェルによって脱着方法は
いろいろやで!
分からないときは購入したビルダーさんに聞いてみてね!
シェルを脱着してみよう!~前準備~
シェルを持ち上げるための脱着用ジャッキの他に、脱着用ジャッキをシェルに取り付けるために下記のいずれかが必要です。
・レンチ、メガネレンチ、十字レンチ、ラチェット(式)レンチ、(ボルトソケットを付けた)電動ドライバー、電動インパクトドライバー
※脱着用ジャッキまたはシェル本体の脱着用ジャッキ取付口にあるボルトと同サイズ(M12など)のレンチ、ボルトソケットが必要になります。
また、脱着用ジャッキを動かすために回す部分がハンドルではなく回転式のボルトの場合は、「(ボルトソケットを付けた)電動ドライバーや電動インパクトドライバー」があると速くシェルを持ち上げることができます。
※シェルの種類によっては、電動工具の使用が推奨されない場合があります。
ちなみに、たびきちは「M12」のボルトかな!
わからない人はビルダーさんに聞くといいよ!
車(軽トラ等)を、なるべく地面に傾斜や凹凸がない平らな場所に駐車します。
駐車場所を含めシェルの脱着では、なるべく車体やシェルの水平を保つことが大切です。
作業スペースの確保をします。
シェルの前方向に、概ね車一台分の空きスペースを取りましょう
真っ直ぐに車を前に出す必要があるためです。
作業スペースさえ確保できれば、あとは簡単や!
何事も段取りやで!
あおりを開けるあおりを外して搭載しているシェルの場合は不要
ラッシングベルトやターンバックルなどシェルの固定器具を外し、車のあおりを開けます。
※ボルト等で、直接荷台に固定されているシェルもあります。
必ず先に固定器具を外し車のあおりを開けましょう
車のあおりを後から開けようとしても、シェルの脱着用ジャッキに干渉して開けられないことがあります。
このミスは脱着あるある!
固定器具とあおりの順番は
逆のこともあるで!
シェルを脱着してみよう! ~脱着の「脱」~
シェルにより異なりますが、脱着用ジャッキとして専用品のジャッキ、アウトリガーなどと呼ばれるものを取り付けます。
シェルの前後左右で4か所、4本の脚で固定し、シェルを持ち上げるものが多いです。
シェルと脱着用ジャッキを用意したレンチなどでシェルに脱着用ジャッキを取り付けます。
脱着用ジャッキの脚は、上下可動式となっています。
ジャッキにはタイヤ付いてるタイプもあるで!
脱着用ジャッキもシェルに
よっていろいろやで!
走行充電をサブバッテリーに行っている場合やバックカメラなど、車体本体とシェルがコード類で繋がっていることが多いです。
アンダーソンコネクタやMC4コネクターなどのコネクタ形状になっていることが多いので、コネクタ接続部から取り外すことができます。
手が届かないなどで外せない場合は車を少し動かしてから外しましょう
走行充電つけてる人も多いんとちゃう?
忘れがちな工程やけど忘れへんよう注意!
脱着用ジャッキでシェルを持ち上げる時は、前後左右1か所ずつを、同じくらいの量で順番に持ち上げていけば、シェルにも負担が少なくスムーズです。
対角線ではなく、前側の左右、後側の左右といったように、対面で順番に行います。
シェルを捻じるような斜め方向の力を加えないようにするためです。
脱着用ジャッキでシェルを持ち上げる方法は、ジャッキベースと呼ばれる根本部分を回す、ジャッキのくるくるするハンドルを回す、電動インパクトドライバー等でシェル昇降用のボルト部分を回すなどがあります。
なるべくシェルの水平を保つことに留意しましょう
シェルが傾いている場合は、低い箇所のジャッキを回して高さを調整します。
荷台から5cmくらい浮いたらOKや!
水平にするんは安全に降ろすポイントやで!
車を動かす前にジャッキで持ち上げられたシェルの水平が保たれていることを確認します。
ゆっくりと真っ直ぐ車を前に出せば、シェルを車から降ろすことができ「脱」終了です。
地面の凹凸などで荷台がシェルやジャッキに当たらないよう確認しながらゆっくり動かしましょう
私1人でもできるで!
長期間シェルを降ろしたままにする場合は架台を用意すると安心です
脱着用ジャッキでシェルを持ち上げたままにすると、風の抵抗を受けたりジャッキ取付口に負荷がかかってしまいます。
長期間シェルを車の荷台から降ろしたままにしておく場合は、シェルを架台(シェルを置く台)に置いておくと安定してシェルにも負担が少なく安全です。
ジャッキで持ち上げたままでもシェル内に入れるで!
シェルによるからビルダーさんに確認してからね!
シェルを脱着してみよう! ~脱着の「着」~
シェルの真下に車を動かします。
ジャッキに車が当たらないように注意しながら、ゆっくりとバックで入れていきます。
車の前方向に十分なスペースがなかったり、短時間で駐車しないといけない場所だと辛いです。
車のあおりを予め開けておくのを忘れないようにしましょう
車の鳥居などを外した状態でシェル搭載していて、車検のために付けた場合は外してください。
降ろした作業の逆をするだけやから難しくないで!
多少シェルとずれとっても
大丈夫やで!
シェルを降ろした時と逆側にジャッキを回して、今度はシェルを車体の荷台に載せます。
微調整が必要な場合は下記の方法で行います。
- 降ろす前に車のギアをニュートラルにしてエンジンを切ってから車を押して動かす
- 荷台に載せてからシェルを手で押す
シェルが適切な位置に載っていることを確認します。
- あおりを閉められるか
- 固定器具を付けられるか
- 荷台からはみ出しすぎていないか
- 左右均等に載っているか
重いシェルでも手で押すだけでも意外と動くで!
軽かったら持ち上げて動かせばOK!
シェルと車体を繋いでいるコード類(走行充電やバックカメラの接続線など)を元に戻します。
脱着用ジャッキ(専用品のジャッキベース、アウトリガーなど)を外したら、シェルの固定器具(ラッシングベルトやターンバックルなど)を装着し、車のあおりを閉めて「着」終了です。
コード類が巻き込んでしまわないように注意しましょう
車のあおりを先に閉めないと、シェルの固定具が装着できない場合などもあります。
作業順などは臨機応変に工夫しましょう。
ラッシングは力いっぱい締めんくても大丈夫やで!
今まで動いたこともないよ!
トラキャンのシェル脱着まとめ
- シェルと車をなるべく水平を保つ
- シェルの前方向に概ね車一台分の空きスペースが必要
- 一番先にトラックのあおりを開けるのを忘れない
- シェルと車本体を繋いでいるコード類を外すのを忘れない
- コード類をシェルの脱着の際に挟み込まないように注意
- 「脱」→「着」「着」→「脱」は同じ作業の逆順で思っているよりもお手軽
- シェルを長期間降ろしたままにしておく場合は架台に置いておくと安心
トラキャンのシェル脱着について解説してきました。
”シェルオーナーには、車の車検毎に必ず訪れる儀式”
”積めば「キャンピングカー」降ろせば「トラック」として、1台2役で週末と平日で使い分けをしているシェルオーナーにとっては、毎週行っている造作もないこと”
なので、慣れていれば短時間でできますし、1人でも脱着できます。
「慣れ」で解決できそうです。
慣れてしもたらちょちょいのちょいや!
順番間違えんかったら大丈夫!
動画でもトラキャンの脱着を紹介しています
※撮影時の情報です